Archive for 2013

二日酔いな休日

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ちょうど昼の12時頃に目覚めて1時間くらいは平気だった。
頭と体が起きてくるにしたがって、体が気持ち悪さに気付き、
こりゃ電車に乗れねえなと思って鶴川のガストに入る。


胃に酒しか入ってない状態がまずいと思い何か入れようと思ってきのこ雑炊を注文。
なぜか舌がしびれていてきのこってこんな味だったっけか…、
今ならきのこ嫌いの人の気持ちがよくわかる気がする…、
いや普段は「きのこ嫌いとか意味わかんないっすよ」とかいってるけど
この土っぽさと食感か…?とか思いながら気持ち悪さから逃れるために流し込む。

しかし状態よくならず。

昼時の一番混む時間帯のガストでひとりうんうんと唸ってる私…。
もはやこの気持ち悪さがなんとかなれば周りの人にどう思われようが構わない。
一人でガストに入ることとかちょっと抵抗あったけどもはや、というか結構一人でご飯食べてる人いるし。
となりの席におじいさんが座り、おじさんが座り、高校生が座り、お客さんはどんどん入れ替わっていく。
ドリンクバー頼んだけど水飲んでるよ、もったいねえ、いやでも、
あー気持ち悪い…と一人もんもんとしながら2時間くらいガストにいた。
ようやくちょっとはマシになり、電車に乗ろう!とガストを出る。
急行は座れないだろうし、ゆっくり各駅でいこう。
携帯の電池が切れていたので本屋で一冊文庫を買った。
蝉の声を聞きながら夏だなあ、とありきたりな事を思い電車を待つ。
新宿行きの各駅停車がゆっくりとホームに入ってくる。
二日酔いと電車ほど相性の悪いものはないと私は思う。
ここからがたたかいだ。

角の席が空いていたのでラッキーという感じで座る。
いよいよ走り出した電車の揺れが気持ち悪さをあおる。
買った本を読みながら気を紛らすも一向に気持ち悪さは消えない。
音楽を聞いてもむしろうるさくて耳障りな感じである。
胃をつぶすように突っ伏すと比較的楽なのでその格好でなんとか乗り切ろうと思うも、
多摩川を越え、ようやく半分くらいまで来たかという成城学園前で耐えられなくなり電車を降りる。
すぐよくなるだろうとホームの待合室で休むものの
むしろ余計に気持ち悪くなってしまい、いよいよ吐き気も…
ホームから改札回まであがっていつでも大丈夫なようにトイレの前のベンチにスタンバイ。
ここからが長かった…。

普通の背筋をのばした状態でいるとどうしようも気持ち悪い。
やはり突っ伏すといくらか楽になるのでベンチの上に足も乗っけて突っ伏した状態で休んでいた。

はたからみたら…とうっすら考えたがこっちはそれどころじゃない。
休めども休めども一向に回復しない…。
昼に買ってぬるくなったウーロン茶を飲めども飲めども効果はない…。

朦朧とした中みえる景色は行き交う人々、
夏休み、これから海外よ、みたいなスーツケースを持ったセレブリティな家族やら
手足のすらーっと長い男女が多くて、成城学園前の品を感じた。

さっきからとなりにもずーっとうなだれてる人がいるなぁ、
あの人も二日酔いかなぁ、私と同じように突っ伏してるし。

普段街を歩いててなんだあの人…って思うことはたくさんある。
いまの私、たぶんそれだな…。
自分がこうなってわかることだけど、そういう人たちにはそれなりの理由があるんだなと思って
少しだけやさしい人になれた気がする…。どうでもいいけど。

立ち上がれないまま時間だけが過ぎる。
携帯の電池も切れているから誰かに助けを求めることもできない。
駅員さんにいったら救護室とかのベッドで寝させてくれるだろうか。
横になれたら少し楽になれる気がする…。いっそここで横になってしまおうか…。
二日酔いの気持ち悪さが理性までも混乱させはじめ、もう二度とお酒なんて…と思わせる。
ここまでひどい二日酔いはなかなかない…。

結局そのままなんだかんだ2時間くらいベンチの上に居座った。
こんなことで一日終わっていくなんて…。

ようやく気持ち悪さが2割くらいにおさまり電車に乗れるだろういうくらいまでは回復した。
しかし急行には乗らない。各駅でいこう。

久しぶりに小田急線からみえる外の景色をみた。
日は暮れかけてきていて、空は曇っていたけどきれいだった。

もう大丈夫そうだ。



新宿に着いてようやく人間に戻ったような気がした。しゃんとせねば。


高円寺に着いて髪を切ってそばを食べて帰ってきた。

携帯なくても意外といけるな。
そんな休日。





mimico.




ふむふむふむ。

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最近映画観てないなあ。
人と会うと『あまちゃん』の話ばかりで申し訳ないなあ。
自覚はあるけど少しわざとな部分もあるんだなあ。
でも別に『あまちゃん』だけしか観てないわけじゃないんだけど、
そういうつもりの方が楽なんだなあ。




くだらないと思うものほど、あとで気になるのは、なんでかなあ。

かっこつけて完璧にしようと思ってできなくなるより
下手くそでかっこわるくてぼろぼろでもやり遂げた方がよっぽどかっこいいよなあ。

そういうことかもなあ。



mimico.

ヒバリオペラ

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ヒバリオペラ/SEBASTIAN X

行ってしまった最終列車にバイバイ
はちみつ 満月 甘くとろけた

日が昇るまでオンザベッドでハニームーン
でも二人はまだ友達のままさ

オーロラの瞳にうっとり
真っ赤な唇奪って乙女座

君に触れていたい
ミルクに溺れて
本気になるつもりじゃなかったの

女はうたうヒバリ
高く高く飛ぶから

青空にくちづけ
私の心は純情

梅 椿 桂 咲き誇った道
抱き合えば苦しくて
富士山 明星

こんなになっても愛してる
 
缶ビール 花の都に吹き抜ける(トン・プー)
冴え渡る 澄んだ空気に響かせる(ウオーアイニー)
八十八夜 猫のはやさではしっていけ(火の車)
私とあなたは一口かじったストロベリー

男はさびしいうさぎ
一人しずかに泣くのね

悲しみにくちづけ
二人の心は純情
はぐらかす言葉なぜ奏でてくる

大空にまうヒバリ
桜が散っても
あなたを想いうたう

青空にくちづけ
私の心は純情

梅 椿 桂 咲き誇った道
抱き合えば苦しくて
富士山 明星

こんなになっても愛してる

私はヒバリ

あなたのヒバリ

少女性

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潮騒のメモリーズ。
『あまちゃん』をみている人は『あの娘が海辺で踊ってる』も観てほしい。


もう一回観たい。


mimico.

6月6日

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6月6日は今上映している映画の名前ではない。

今日のことだ。

飼い猫が今日で6歳になった。
去年までは二匹いた兄弟猫は今年一匹しかいない。

人にあまり懐かないククリはニケが死んでから、急に甘えん坊になり四六時中寄ってくるようになった。ライオンみたいだった毛並みはボリュームがなくなってすかすかになってしまった。

不思議だなぁと思う。
まるでククリがニケになろうとしているみたいなんだから。

当たり前だったことが当たり前じゃなくなって、またそのことが当たり前になっていく。そんなことの繰り返しでしかない。

6月6日は大好きだったじいちゃんの命日でもある。
私はもはやじいちゃんがどんな人だったか覚えていないし、わからない。
ただ大好きだったということは覚えている。
偶然にも、私が生まれる前から飼っていたニャーゴという猫も8年前、6月6日に逝った。

偶然だろう。

だとしてもなにかを信じたくなる。
たとえそうではないとしても私だけは信じていようと思う。
他の人にとってどうしようもないことでも。

どうせ、そんなことばかりなのだから。

過去を見送って、「当たり前」を更新していく。


mimico.









世界のこと。

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学校でたくさん勉強してきたのに
その当時は同じ世界だとは思ってなくて
ひたすらに嫌な気持ちになった。

今はどうかといわれたら
今も変わらないけど

小学生や中学生のときよりは
できることは増えたのではないかと思う。



特別取材≪脱 北≫=7歳のコッチェビ(=孤児)チンヒョギの脱北ストーリー





街に落ちてるゴミくらいは拾える人間になりたい。




mimico.

5:27

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最近思う。
世界が変わっているのか、私が変わっているのか。
だってなんだかおかしいと思わない?
それともずっと前からこうだったのかしら。

昨日も電車に乗ってたらみんな下を向いていて外の景色なんてみやしようとしない。
電車が次の駅にとまってドアが閉まろうとした瞬間に
わーって大きな声を出しながら一人の男が乗ってきて、手には刃物を持ってた。

ちょうど西日が窓からさしていて男が持っている刃物に反射してきらって光ったのがとてもキレイでね。

それでも誰も男に反応しなかったわ。
電車の中で男の存在に気づいているのはまるで私だけみたいで、
あれっ?て思ったの。

男と目が合って、時間がとまったみたいな時間が過ぎた。
そしたら男が私から目をそらしたの。
あれって?思ったわ。
だってあの人は私を殺そうとしてたはずよ。

次の駅で男は降りて行ったわ。
次の駅で降りて真っ先に目に入った人を刺した。
刺された人の刺された部分からじわっと血がでた。刃物を抜いたら血がどばどば出始めて、それに気付いたまわりの人も騒ぎだしたの。
刺された人が倒れて、刺した男は刃物を振り回して、そのまわりの人は大声出しながら逃げたり、腰が抜けたりしてた。

電車が出発してその光景が目の前から消えて行く瞬間、
あの男と目が合った。

何かつぶやいたの。
たぶん
「シネ」
って言ってたと思う。

じゃあどうしてあのとき私を殺さなかったのかしら。
あれっ?て思ったわ

この話を先生にしたら
「おまえは頭がおかしい」
って言われた。
そうなのかしら。
私の頭がおかしいのかしら。
それならそれでいいの。
でもそれ以外の場合もあるんじゃないかって話。
私の頭が狂っているのか。
それとも、って。

そんなことばかり考えてるって話よ。
なんてことないわ。




mimico.

温故知新

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昔好きだったものもいつのまにか忘れていて、
ふとしたきっかけでもう一度目にしたり聞いてみたりすると、
あぁやっぱりいいなと思ったり、
どうしてあんなに好きだったのだろう?
と不思議な気持ちになったりする。
それは総じて「懐かしい」という。

はたまた、当時とはまったく違った角度から発見することもある。
見方や聞き方が変わっているのだ。

常に新しいものがでてきて、でもそれらには必ず踏襲してきた過去がある。
それは人であったり、人が生み出した作品であったり、そういうものだ。

新しいものにも何かしら懐かしさを感じるのはそういうことだろうか。
過去がなければ懐かしさも感じないだろうし。


無意識に、わたしたちはいろいろなものから影響を受けている。






mimico.

TOKYO SHOKO★LAND~夢と魔法と貪欲の世界~

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今年もこの日がやってきました、5月5日。

もうかれこれ6年間、行けなかった年もあるけども、この日はライブに行っている。

今回の会場、舞浜アンフィシアターは
ディズニーリゾートの一部の会場でイクスピアリの奥の方にある。
中に入ると半円形のステージがあって、席もその半円の合わせ階段になって並んでいる。
かなりぎゅっとしている印象で一番うしろの席でもステージがばっちりみえそうなつくり。

そんな中私たちの席は前から5列目。
実質1列目はお客さんが入ってなかったら4列目。
こ れ は か な り 近 い

イスもかなりふかふかでディズニークオリティすげえと思う。
席に座るとサイリウムが置いてあって、rainbow forcastのときに虹をつくるためのものだって!
あいかわらずしょこファンのポテンシャルはたけえ。

開演の合図でコンサートがはじまると舞台は今までになく近いし観やすい!
円形の舞台がもりもりあがって、生オーケストラがでてきて真ん中にしょうこ。
しかしなぜか誰も立たなくて、私たちも空気を読み座ったまま鑑賞。なんだか変な感じである。
2日目でファンは慣れているであろうので基本的に会場の動きに合わせると良いのだ。

とにかくライブ(コンサート)は今までにない感じで、私的にはとってもよかった!
ここ数年で一番よかった!
ホールの舞台設備もさながら演出もよかったし、よいショーをみた感じでさ。
会場も半円形になっているから、客席からも会場全体が見渡せて今までにない感じだった。
もはや毎回あのホールでやってほしいくらい。
でも高いんだろうな、ディズニー・・・。

しょうこが空に浮いている姿はシュールだったな・・・。
ラプンツェルの演出とてもよかったが、髪だけつりあがっていくのは笑った。あれは・・・アカン。
しょうこが「自由への扉」歌ったのはよかった。本当に、だってあの歌好きだもん。
しょうこのライブというよりはディズニーのショーにしょうこが出ている、という感じもしたけど
私の中ではお気に入りライブ。薄れていってしまうの惜しいなあ・・・。
今回のライブDVDにならないらしくとても残念である・・・。クヤシス・・・。

MCがなかったのは残念だけどセトリも後半に盛り上がるもの持ってきてくれてよかった。
バラードは落ち着いて聞けたし。しょうこ近かった。けど年々遠い存在になって行く気がする・・・。

最後のキラキラクラッカーパーンとかボール投げるとかもなくて、
ディズニー相当厳しいんだなあと思った。DVDは許してよ・・・。
ライブ自体は非常に楽しめたので満足だ。秋のツアーも行くぜ。
いろいろ揃えて準備万端で行くぜ!
そのときは私ももう24歳だよ・・・。

いやはや、しょうこさん
28歳誕生日おめでとう!
昨日と今日はお疲れ様でした。






動画は先日エキストラの撮影で参加した『ヌイグルマーZ』のメイキング。
私が撮影行ったときはしょうこ来なくて会えなかったけど・・・。
エンドロールに名前とか載ったりしないかな・・・。ほのかな期待。




mimico.

ゆらゆら ゆらゆら。

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頭から離れない。ゆらゆら。







mimico.

『KAWAii MATSURi 2013』 二日目

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メインで行った二日目。
TEMPURA KIDZ」を観たかったので、15時頃から参戦。
この日はライブのほかにファッションショーなどもあったり
ゆる〜い雰囲気でした。一日目もそうだったのかな?

お目当てのTEMPURA KIDZは・・・感動した。
なんだか小さい体が壊れそうなくらい全力で踊っていて・・・
私も頑張らなくちゃいけないって思った・・・。


TEMPURA KIDZ『ONE STEP』


TEMPURA KIDZのあとにヒューマンビートボクサーDaichi
彼もすごかったよ、うん。もうこのあたりは自己嫌悪で胸が痛くて・・・。


今まで「原宿系◯◯」とかは聞いた事のある言葉だったけど、
いまはその原宿系のことを「青文字系」というらしく、
なんじゃそら!と少し戸惑いつつも、
雑誌でみたことあるモデルさんもちらほらといたりでそれなりに楽しみ。

近藤夏子
SEKAI NO OWARI
パスピエ

など、みて

いよいよのきゃりーぱみゅぱみゅ。
かわいかったね。脱力系で、うん。
衣装もラフな感じでした。
普段のライブはもっと派手なのかしら。

そんな感じのKAWAii MATSURiでした。




mimico.



『KAWAii MATURi 2013』 一日目

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KAWAii MATURi 2013に行ってきました。
カワイイとは無縁のこの私が・・・。

「KAWAii」はもはや世界の公用語になっているみたい。

「MOTTAINAI」と同じですね。
4月20日(sut)と21日(sun)の二日間に渡り開催されました。

さて、このKAWAii MATURi 2013は

「KAWAii 」を集めたポップカルチャーの祭典ということで、
1日目は秋葉原の「KAWAii 」
2日は原宿の「KAWAii 」
のKAWAiiカルチャーを取り上げたイベント構成になっています。

私としては一日目のしょこたんと二日目のきゃりー目当てだったのですが、

まさかの一日目は間に合わず・・・・・・、
せっかくのVIP券だったのでその他のライブやショーもみてきました。

一日目、お目当てには間に合わずでしたが、

駆け込みでMay'nT.M.Revolutionのライブに参戦。
May'nはアニサマで一度生声を聴いて、やべえ、めっちゃ歌うめえ、
って感じでしたが、相変わらず上手でした。同い年。
T.M.Revolutionこと西川さんは、初めて生で拝見しましたが、

肉・体・美


42歳とは思えない肌のつやつやぴかぴか感、鍛えあげた肉体、

って感じで驚いてしまった。ちらちらお乳首さまをみせつけられてどぎまぎしてしまいましたが、最終的には上裸だった。あの・・・投げた衣装はどうなったんだろうか・・・。
あと、ライブはじまった直後私の足下に西川様が投げたペットボトルが飛んできました。
荒々しいぜ・・・。あれ、拾っといたら高く売れたりするのかしら・・・。
ラストに歌った「Hot Limit」はアガったなあ。






今回「2日通しVIP券」というチケットを買ったのですが、
これがステージに驚く程近い。しかもイス付き。
今回のステージはランウェイがあってそのランウェイを取り囲む形の席の並びで、
先端まで来ると、すぐそこ!って感じの近さで、
普通のライブではなかなか味わえない距離感でした。
指定ではないので空いていればどこにでも座れるという感じだったし
一般のチケットに比べたら少し根は張りますが、VIP感は◎。
例えると、めちゃくちゃ混んでる小田急線を横目にロマンカーに乗る、あの感じです。
一般の一日券が5800円とかだったから、そこまで違わないしね。


メインで行った二日目については次の記事にて。






『恋の渦』

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『恋の渦』/大根仁(2013)



これはおもしろかった。
典型的といえば典型的だけど、おもしろかった。

登場人物は8人(+1人)
全員が集合するのは最初の場面だけ。
あとは4つの部屋をひたすら行き来する場面展開。
とにかく脚本がよくできていると思う。

カット割りもとくにこだわっているわけでもないし、
出てくる4つの部屋も作りこんであるもののアングルは変わらず定点的に撮られているし。
キャラクターの個性や抱えている問題、そういう細部に気を遣っている感じがしてよかった。
口癖や話方、そういう演出をわざとらしいくらいわざとらしく演出するあざとさもよかった。
大根さんらしくて。

バカバカしくて痛々しくて、くだらない人間関係を上手に描いていて
そんな姿みてわたしたちは嫌悪感や蔑みを覚えるのだけど
この映画をバカにできないのは私たちの生活のどこかとこの映画がどこかつながっているからだと思う。『恋の渦』に出てくるキャラクターはあまりにも誇張されすぎているかもしれないけど、8人の誰かに自分を置き換えたり、誰かを置き換えたりして観ることができるから、おもしろい。
役者陣も普段テレビに出ている有名人だったりしないからこそ、より共感できることができるし。


現代日本のラブポップカルチャー映画『恋の渦』。
7月に渋谷シネクイントでレイトショー1週間やるようなので見逃した方はぜひ。



mimico.





『愛、アムール』

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『愛、アムール』/ミヒャエル・ハケネ(2012)




誰しもが老いるし、死ぬ。人生は壮大で「かくも長い」。
少し淡々としすぎかな、とも思うが、
転げるように悪くなっていく病状も、卑屈になっていくさまも、
観客という第三者からみたら充分だ。充分にわかる。
淡々と。あとは本当に終わりを待つだけの日々だ。

これは私にとっての「現実」であり、ファンタジー。
きっとこの映画を観れば思い出せる事がある。

あの日、あのときを何度も後悔する。
すべてを投げ打ってでも戻るべきときがある。
たとえそのあと終わりがくるとわかっていても。
だからって、諦める人間にはなりたくない。

人が人でなくなっていく様をまざまざと見せつけられるのはとても苦しい。
私は自分がジョルジュだと思っていたけどエヴァでしかなかった。

映画館からもすすり泣く声が聞こえたから、嬉しかったけど
でもそれと同時に「現実」を受け入れなければいけないことを思い知る。
ただ映画館を出てまたいつもと同じ日常に戻っていくほかなかった。

いつか私が撮りたい映画は『愛、アムール』にとても近い。
こんな大それた事をどの口がいうか、でも何かしらのカタチで伝えたいと思う。


常に、カウントダウンははじまっている。



mimico.



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本当は前に進みたくないのに、もう
私はそういうベルトコンベアみたいなレールにのっかって
流れていく。戻れないところまで。


もうここからいなくなった
私が好きだった人たち


さよなら




とても逢いたいです。




mimico.







文化庁メディア芸術祭

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国立新美術館で開催されている文化庁メディア芸術祭へ。
昨日は会田誠展へ行ったので二日続けての六本木。
平日だけどそれなりに人はいた。
入場無料ということも大きい。


作品郡のレベルは高く、展示の質もよい。さすがという感じ。
今年はじめて足を運んだので例年の作品はわからないが、
全体的に映像を媒体にした展示が多くて非常に勉強になる。
311を題材にした作品も多かった。

BETWEEN YESTERDAY & TOMORROWSOL CHORD(前田 真二郎/岡澤 理奈)
はある指示書を元に32人のクリエーターが作品を制作している。
誰でも表現できるし、どんな日常も作品になりうるのだ。







インスタレーションの中で一番大規模で非日常的な空間であったのが
「欲望のコード」/三上晴子
の展示。これに関しては「すごい、」としか言えない。
制作過程のすべてにおいて私の理解の範疇を超えるものである。
おそらく文章や解説だけでは理解できるものではないため
ぜひ会場で作品を体感してほしいと思う。


「ほんの一辺」/佐野 友紀(日本)

My Sputhik/古屋和臣(日本)

絵画や写真などに比べると、アプリやウェブの拡張機能などといったものが目立った。

 

写真や映像媒体に関して、勝手に最近のトレンドを推測すると、
「浮遊」というテーマが浮かんでくる。

永野亮「はじめよう」/新井 風愉(日本)

林ナツミの「本日の浮遊」がブームのはじまりか?
「跳ばずにはいられないっ!」にはやられた、という感じである。

近年はSNSや映像メディアの進化で、アイデア勝負な作品も多いように思うが、それにはもちろん技術が伴わないと成立しない。クリエイターは皆努力家なのであることを思い知らされる。なんとなくでは評価されない。
彼らにとってはものづくりのすべては日常であるから、努力という言葉とも少し違うかもしれない。


まだまだ未熟な私は、表現者への葛藤がつきまとうのである。




mimico.




『報道の魂 あの時だったかもしれない』

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『報道の魂 あの時だったかもしれない』/是枝裕和(2008)
        ———座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル


テレビっ子であり、映像制作に関わる仕事をしている私にとって、
この作品は目からうろこ、というか自分の勉強不足と若さを思い知るというか
とにかく、すべてが興味深くておもしろかった。

村木良彦と萩元晴彦というふたりの演出家の存在を私は今日はじめて知った。
あるいは学校の授業なんかで名前は聞いたことがあったかもしれない。
けれども頭には残っていなかったし、テレビ番組の成り行きについては
あまり考えたことがなかった。

幼い頃なんとなく将来はテレビに関わる仕事がしたいと思っていた。
でもある時からそんなことも忘れていた。
だから業界について勉強もしなかったし、知識も乏しかった。

このドキュメンタリーの中で村木と萩元が制作したTBSの番組が出てくる。
『あなたは…』という印象的なタイトルのこの作品は
「あなたは今幸せですか?」「あなたは人に愛されてると感じますか?」
「あなたは誰ですか?」などといった17の質問を東京の街で老若男女に問う
といったドキュメンタリー番組だ。無機的に質問する女性インタビュアーは
まるで機械のようにみえる。それも狙いのひとつだったらしい。
当時の視聴率は日曜深夜の放映時間だったにも関わらず11%
賛否両論だったとはいえとんでもない人気を持っていたのだろう。

とにかく、この二人のつくる番組がおもしろくかっこいい。
とても斬新で、それはテレビと人間の本質を問うようなものであったように思う。
メディアを媒体した「時間」というものの感覚をとても意識してつくられた
彼らのドキュメンタリー番組は今観てもまったく色あせていない。
むしろ今こういう番組をつくってほしい。つくりたい。と感じさせてくれる。

作品観賞後の質疑応答で、是枝監督が
「時代のせいではなくて、やろうとする人がいないだけだ」
と言った。現在のテレビ番組に対する答えだ。
確かに、メディアの規制は厳しい。
アートは「わいせつ」だといわれるし、恋をしたら坊主にしないとならない。
誰もが疑問を持っているはずなのに、どこからか間違った正しさを植え付けられる。
出る杭は打たれるが、出ない杭は打たれない。打たれたくない。
そういった見えない力が、才能も勢いも消してしまっている。

だからこそ闘っているひとたちの作品はおもしろいのだろう。
村木と萩元は番組に対する抗議から結果的にTBSを辞めることになる。
メディアの大きな力に屈したのだ。しかしそれは彼らにとって負けではないと思う。
その後、彼らはテレビマンユニオンを設立する、ということも今日知ることになったが、
今日の話をなるほどと頭の中で整理して、もう一度是枝監督の作品を思い返せば
なるほどなるほど、と納得できるものがある。つながっている、と。

若者が希望を持って映像業界に飛び込んでいく。
大半はやめていく。
それは我慢か才能か努力か。
おそらくすべてであるが、生き残れる”なにか”があることには違いない。

まだまだ勉強不足だと思い知った。
生き残るために。




mimico.

『東京家族』

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田舎の島を出て、東京で暮らす三人の兄弟。
長男(西村雅彦)と長女(中嶋朋子)は家庭を持ち、
次男(妻夫木聡)は一人暮らしで、それぞれ暮らしている。
そこに突然、島から歳をとった両親(橋爪功、吉行和子)が訪ねてくることになった。
三人の兄弟は両親を迎え入れる準備をし、
両親も子供たちの暮らしぶりをみることができて安心するが
東京に慣れず居場所のなさを感じるふたりであった…。






これまでの人生とこれからの人生をみてしまったような、
この、なんともいえない虚無感は、多くの人も感じているのだろうか。

それとも、私の家はもっと幸せです。とか私の家はもっと不幸です。って言うだろうか。

生まれて、家族がいて、歳をとって、結婚して、子供を産んで、老いて、
死んでいくこの当たり前を、受け入れることができなくても、
私たちはどうしたって経験するのだから、この映画からは目を背けられないのだ。

結婚も出産も葬式も、自分の身におこらなくても必ず身の回りでおこっている。
歳をとるとだんだんとその数も増える。
最後には親を看取る。
はたまた自分も看取られる日が来る。
老いなくても、健康でも、二年前のあの日のように
突然すべてがなくなるときもある。

いくら悲しくても人は死ぬ。
それだけはわかる。

81歳の山田洋次監督にはなにがみえているだろうか。

映画館には年配の方もたくさんいて、監督の長い映画人生を思って感銘を受けた。

大切なひとができたらもう一度、子供ができたらもう一度、
老いて死ぬ前にもう一度、この映画を観てみよう。
私にとって大事な一本。

ここは東京、




mimico.


border

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安心と空虚
興奮と冷静
危機と期待
私とわたし



mimico.

moiré

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ひとりでもみみこ




ふたりでもみみこ




さんにんでもみみこ




よにんでもみみこ




ごにんでもみみこ




ろくにんでもみみこ






すたじおみみこ





『映画 鈴木先生』

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『映画 鈴木先生』/河合勇人(2013)




「鈴木先生」はひとりの人間の中にいる何人もの自分の存在を再認識させてくれる。
不埒な妄想も、口には出せない欲望も、葛藤も苛立ちも、あってよいのだと教えてくれる。

学生時代、閉鎖的な世界での人間関係や、
大人になったつもりの大人たち、大人になれない大人たち、
気付いているのにどうしようもない社会の理不尽
そういったものが客観的に描かれていてあらためて考える。

考えても解決しないことばかりの世界だ。
それでもこの世界で生きていかなければならないのならどうするか。

アルジェリアで日本人が死んだ。
明日、電車でとなりに乗った人に刺されるかもわからない。
それは防ぎようもない。きっと。

そういう世界。

だけどその中でも生き甲斐や素晴らしいことはあるよねっていうのが「鈴木先生」の締め。
エンドロールも飽きない工夫がされていてよかった。


言葉にできないもやもやしたものを代弁してくれる素晴らしい映画である!






mimico.

melt.

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mimico.

海火事

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誰に何と言えば伝わるのかわからないから
もう死んでしまいたいと思っている。








神様がやってきて
「すべては嘘でした。」
と言ってくれたら楽になれるのだろうか。






それでも悔しいことに
脳裏に焼き付いた記憶が突拍子もなく現れて
心臓をえぐるからもう解決しないんだろう。








「もっと適当に。」
なればいいのにね。







求めることに疲れて
辿り着くのはどこなのか



地球の記録から消えるまで
あと30日。


mimico.