髪型は人生を変える。


人は見た目が9割、とはよく聞く話だ。
これはあながち間違っていない。

「人間、中身だよ。」

なんていったところで、なかなかそうはいかないものだ。
人生で自分のことを中身で評価してくれる人間と何人出会えるだろうか。


先日、美容室に行った。
なかなか行きつけが決まらず、そこも初めての美容室だった。

髪を伸ばそう。
と思っても、ショートヘアーからは長い道のりだ。
途中で飽きてしまう。

だから私はパーマをかけようと思ったのだ。
「その長さでパーマかけたら変になるよ」
なんて友達に忠告を受けてもなお、現状を変えようとしたのだ。


結果は惨敗。
一時の市原隼人である。
つまりはまるでツイストパーマだ。


パーマは何度かかけたことがあった。
髪が傷むとはいうが、はたしてこれは…。
思ってた以上強くかかったパーマに
私はこんなものだろう、そのうちなじむだろう、
と納得しようとしていた。

しかし私の髪は縮れたままだった。
こんな感じにしてください、
と見せたナチュラル女子の画像とはかけ離れたヤンキーヘアー。


それからの私の人生は散々だった。
思考はすべて暗くなり、鏡を見るのも嫌になる。
人に会うのも、人が多い場所に行くのも嫌になる。
美容院を恨み、どうにかして復讐を、と企む。

卑屈の極み。


社会の中で生活をしていれば、
少なからず「自尊心」というものがある。

つまりは私はその自尊心がズタズタになってしまったのだ。
髪型のせいで。

髪型のせいで、そんな。

なんて思うかもしれない。
私もそれが自分でなかったら、
そう思うかもしれない。

いやいや、あなた。
とんでもない。

髪型で人生も変わるのだ。



この話はつまり、髪型でなくともいい。
いわゆる「コンプレックス」。

それは自分自身の自尊心を傷つけるものだ。

自分に自信がなく、
他人の評価を気にして、卑屈になり、
しまいにはどうでもよくなって努力を怠り、他人を批判する。

このスパイラルと縁がある人も無縁の人も世の中にはいるだろう。

コンプレックスを抱えながらどうやって生きていくか。
なんてそんな漠然とした問いの答えを探すつもりはない。



これはただの経験談。
早くサラサラヘアーに戻りたい。
それだけの話である。


This entry was posted on 2014-11-13. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

Leave a Reply