『シンプル・シモン』

『シンプル・シモン』(2010)/アンドレアス・エーマン

北欧映画というものはあまりみたことがない。
しいていうなら「チェブラーシカ」と思ったが、あれはロシアだ。
となると、「ムーミン」か。


とにかくおしゃれだ。
アートワークにしろ、美術にしろ、衣装にしろ、なんにしろ。
なんだんだ北欧って。

そしてもう一言でいうと、好きだ。
私、この映画好きだ。


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「思い込み」というのは、やっかいだ。
それは人が生きていく上で指針にもなれば、障害にもなる。
人の心が壊れるのはどこからが病気でどこまでは病気じゃないなんて、
いつから決まって、病名がつけられたのか知らないけれど
ある程度、決めつけられると安心するのが人のようだと、
なんとなくはわかる。

以前、僕はアスペルガー症候群に憧れています。という人がいた。
彼らはに才能溢れているし、自分にはないものを持っている、と。

激しいこだわりや、記憶力、特別な才能、
自分が持っていないものや、自分にできないことをできる人に
「頭がおかしい」とか言ったりする。
「気が狂ってる」とか。

人にあわせられる、というのがこの世で一番重宝される才能だ。


「慣れる」というのは思い込みに似ている。
それは例えば、愛だとか、諦めということとも似ているかもしれない。


厄介で愛おしい『シンプル・シモン』
宇宙や数学をもっと好きになりたい。









This entry was posted on 2015-06-03. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. You can leave a response.

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